高速道路は1車線となり、左右に雪のカベが作られていた。
すごい吹雪だ。夜なので道がよくわからない。ところどころ光る除雪車が、不安をかもしだす。
ワイパーが必死で働いているのに、フロントガラスはまだら模様。
そんな中、トラックはスピードを落とさずガンガン走る。
一般車のわれわれは、おびえながら金沢をめざした。
朝7時、金沢着。
金沢といえば、兼六園。
雪の降る中、公園を歩き出した。
空は重く、雪は冷たく、あたりは鉛色。運動靴の足元はぶるぶる震えた。
「だれもいないね。」発音がすべて濁音になる。
「もけ、きたない。」・・・鼻水がでているようだ。
モノクロの景色の中、犬が駆けていく。
なんだかできすぎた光景だ。
雪はアクシデントではなかったのだ。この景色を準備していたに違いない。
しずかに感動しながら、さくさく歩き回った。
高台から眼下を見る。わが城はきょうも美しい。
なんてアホなことを考えていたら、木から雪の塊が落ちてきた。
つめたくて痛い。
静かなので(寒くてしゃべりたくないのだ)いろいろなことを考える。
ふと、ここを舞台にした義血狭血を思い出した。
このモノクロの庭は、殺人がおきてもおかしくない雰囲気がある。
夢の中のような、非現実な感じがするのだ。
そんな想像をたちきるように、空から光がさしてきた。
あたりがモノクロからカラーへ切り替わった。
まだ、1日はこれからだ。
∵ 参考になるページ : 金沢城と兼六園
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撮影日:2003年12月27日
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