「バージョンアップですきゅ」
「モケの頭?」
「山行だきゅ!!」
山で泊まったことはない。
お風呂に入れないし、そこまで山グッズも持ってないし、たいした知識もなく行けるのか疑問だった。
だが、まだ足を踏み入れていない世界にはすごい花畑があるかもしれない。
夕日や朝日輝く壮大な景色が我々を待ってるに違いない。
体力だけはあるから、1泊2日ならなんとかなるだろう。
ということで初・山小屋泊登山計画をたてた。
目指すは白馬岳。花と景色が両方楽しめそうだからだ。
猿倉から大雪渓を登って、白馬岳に泊まり、白馬大池を経由して、栂池に下りる。
難易度も適当で、13時間ぐらいのコースだ。
まず、山小屋の予約をする。
ツー、ツー、ツー、ツー、ツー。ぜんぜんつながらないキュ。平日の午後なのに・・・。
予約のついでに山の様子を質問したりして、1本の電話が長いに違いない。
ずっとリダイヤルして、ようやく予約を完了する。
| * | 白馬岳山頂で泊まるなら | 白馬連峰の山小屋のご案内
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| 村営白馬岳頂上宿舎(1泊2食/8,700円) | Tel:0261-72-2279
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| 白馬山荘(1泊2食/8,700円) | Tel:0261-72-2002
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荷物をそろえた。
[ ウェア ]
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Tシャツ・長袖シャツ・ズボン・靴下・レインウェア(防寒着兼)・帽子・手袋・着替え
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[ ギア ]
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登山靴・ザック(35リットル以上はほしい。ザックカバーは必須)・ビニール袋・ヘッドランプ・
予備電池・水筒(飲んでしまったペットボトル)・コンパス・地図・時計
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[ 生活用具 ]
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ロールペーパー・タオル・日焼け止め・虫除け・エマージェンシーグッズ・ファーストエイドキット・
常備薬・おやつ・非常食(カロリーメイトとチョコとあられ)・ゴミ袋・歯ブラシ
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[ その他 ]
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カメラ・カメラのメモリ・予備電池
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[ もっていって使わなかったもの ]
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サンダル(山小屋にあった)・サングラス
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[ もっていったほうがよかったもの ]
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ウェットティッシュ(あせもができた) ムヒ(かゆかった)
防寒着(朝の山頂は4度ぐらいのことも)
広角レンズ(忘れて大ショック)
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朝6時、猿倉に到着。すでにたくさんの人がいる。平日のせいもあるが、若い人は少ない。
夏なのにストーブが焚かれていたので驚いた。てんぷらを揚げるいい匂いがする。
天そばの誘惑と戦いながら登山計画書を書く。
軽アイゼン(1,000円)を買い、つけ方を教えてもらって出発する。
まずは林の中を歩く。すぐに見通しのよい道へ出られ、山の連なりが見える。
写真を撮っていると「白馬岳はどれでしょうか?」と尋ねられた。
われわれも初心者です。すいません、わかりません。
ミヤマカラマツや、オオバミゾホオズキの咲く道を通り、冷たい小川をいくつか渡ると
煙があがるオレンジ色の建物が見えた。白馬尻だ。
小屋の近くにキヌガサソウの大群落がある。
大きな花と花を中心に丸く広がる葉が、壁模様みたい。
白馬尻小屋の前のベンチで、雪渓を眺めながらおにぎりを食べる。
「この雪渓、どこまで歩いていくんでしょうね?」
また通りすがりの人に尋ねられてしまった。
みみげ登山隊も初めてです。
そんなに頼りになりそうなのか(ぜったいに違う理由だと思うが)。
にこにこしながら「たぶんあそこまでです」と人影が見える場所を指す。
いよいよ大雪渓だ。買ったばかりのアイゼンをつけ、ざくざく登りだす。
あたりには白いガスが広がり、たえず吹き降ろす風はかなり涼しい。
なのに半そでの2匹。周囲を見回してもそんなやつはいない。
たえず吹く風のおかげか、ガスが吹き払われ青空が出てきた。
行く手に広がる雄大な山並み、雪渓を囲む緑の斜面と黄色い花、鋭い風の音と豊かな鳥の声。
ベンガラ沿いに並ぶ鮮やかな点(歩く人たち)は糸に通したビーズのよう。
ふと乾いた音がして、左斜面のミニ雪渓に石が転げていくのが見えた。
次々と小さな石が早いスピードで落ちてくる。
そう離れていない光景だが、とても現実感がなかった。
それぐらい広すぎる光景なのだ。
葱平から先はお花の道。あちらこちらに花がある。
それらを撮りながら、振り返ると眼下に雲海が見えた。
雲海の泉からあふれた雲が雪渓に降り注ぐ。
いま、雪渓を歩いてる人は何も見えないだろう。
後で聞くといつも10時過ぎには、こうなってしまうそうだ。
雪渓の景色を楽しみたい人は早めに登りましょう。
小雪渓をすぎると、ヘリの音が聞こえてきた。
そういえば何回もこの音を聞く。
ヘリを確認し、目で追うと建物の屋根が見えた。
もう頂上? あんがい余裕ですきゅ。と思ったが、そこから先は長かった。
強風でなかなか停止しない花たちを撮影し、草むらに隠れたイワヒバリが出てくるのを待ち
手書きのかんばんにはげまされ、やっと頂上についた。
到着は13時。写真の寄り道が多かったので6時間半を要した。
早速、山荘の食堂で乾杯(*)。生ビール(850円)とおでん(780円)のおいしかったこと。
* まず、チェックインしましょう。
食べたらすぐに眠くなりました。
初めての山小屋でお昼寝。
大広間に雑魚寝を想像していたけれど、2人ずつ仕切りのついた空間だったので
安心して眠れました。
山小屋は17時に夕食。館内放送で起きると、小さな窓からすごい青空が見えます。
急いで夕飯を食べ、外へ撮影に向かいました。
* 夕飯は学食みたい。セルフサービスでお膳を整え、決められた席に座ります。
この日は1000人の小屋に130人泊まっていると聞きましたが、結構待ちました。
相変わらずの強い風。きょうはいつも風の中にいる運命のようです。
360度遮るもののない光景。刻々と雲や光が変わっていきます。
寒い、寒いと騒ぎながら19時過ぎまで空と山を見ていました。
夕暮れまでの1時間、移り行く空色の中、山小屋登山を敢行してよかったと思いました。
* 山頂からの景色を壁紙にしました。大きな写真の方が良さがひきたつようです。壁紙はコチラからどうぞ。
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