券売機でチケットを買う。お札を入れて、2枚を押して、入場券ボタン。
お釣りとチケットがでてきたので、かいぬしさまに渡そうとした、が。
(なんか足りない気がする・・・)
「かいぬしさま、お釣り足りない」
「ほんとに?」
2匹の頭の中で高速計算機が動き出した。
「足りないのはもけのあたまだから、大丈夫だよ」と言われ、ゲートへ向かう。
(…………………………………………………あってるきゅ。 疑ってごめんなさい、券売機。)
市川市動植物園は、レッサーパンダの宝庫。第一、第二と小屋が2つもある。
第一は庭のようなつくり。レッサの木登りや、小屋から頭を出すレッサや、もてもて巡回するレッサが よく見える。
第二はケージ。ケージの金棒はきらい。でも4つもあって、レッサもいっぱいいて、壮観なのだ。
若いレッサや、お年よりレッサが、思い思いに遊んでいる。
レッサ、レッサ、レッサ、レッサ、レッサ、レッサ、レッサ、という感じ。
どれもとてもかわいい。
つれて帰りたい! と思った人間もいたらしく、1度誘拐されている。秋田で飼われていたそうだ。
いまは無事、もとのレサ小屋で遊んでいる。
撮影隊はじーっとずーっとレサ小屋にはりつき、シャッターチャンスを狙っている。
寝てるナミ。(起きろ〜、起きろ〜、起きろ〜)と念波を送っても、もちろん起きない。
起きたと思ったら、顔の向きを変えて、また寝た。
突風が吹いて、何かが落ちてきても、薄目を開けるだけ。
しょんぼりして、第二レサ小屋に向かおうかと思ったそのとき。
後ろから「シャッ、シャッ、シャッ、シャッ」とジャンパの擦れる音が聞こえてきた。
ナミも起きて彼の行く方を、ジッと見ている。
あれは、誰なんだ! …彼は係員以外立ち入り禁止のゲートに入っていった。
あー。そー。エサをくれる人ね。
なんてゲンキンなアニマル。
でも、そんなレッサがだいすきなのでした。
次は青いジャンパを買って、ここに来よう。
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