「いちま〜い・・・。にま〜い・・・・・。」
虚空をにらみ、ゆっくりと数を数える姿勢の悪い生き物。それはモケ山レサ吉。
何を数えているのかって?
レッサーパンダの人気度を計測しているのだ。
こども動物自然公園の入口前には、運動会の万国旗のように子どもたちの絵が飾られていた。
みんな思い思いの動物を描いている。
ほとんどの子どもは1種類の動物しか描いていない。
これは言わば動物の人気投票なのだ。
モケは真剣なまなざしで1枚1枚をチェックした。
・・・これは、レッサかな、タヌキかな・・・・・。
あ! シッポがシマシマ。レッサ、レッサ!
小糠雨の降る中、カサもささず、絵をにらむ様子はどうみてもあやしい生き物。
しかしみみげどっとこ主幹としては、この結果をきっちり押さえておかなくてはならないのだ。
ずっと下を向いて歩いていれば、こんなことしなくてもよかったのに
因果なものを見つけてしまった・・・。
結果は5枚。
人気度12.5%。まぁまぁだよね!
だって1割強の子どもたちがレッサを選んでいるんだよ。
先生の指導がなければ、もっと多くの子どもたちがレッサの絵を描いているに違いない(妄想)。
モケはほくほくしながら、雨の動物園へ侵入した。
きょうの目的はココナツ(ココとナツ。双子。オスとメス。)に会うこと。
名前のないうちからホームページの観察日記をチェックしていたが
お友達から「東松山、ココナツってこどもレッサがいるよ」との情報がよせられ
矢も盾もたまらず来てしまった。
入口ゲートからレサ小屋まで結構な距離があるが、飼育員の人としかすれ違っていない。
もしかして、レッサひとりじめ?
ほくそ笑みながらレサ小屋へたどりつく。
うわぁ。レッサ増えてる・・・。
ちょうどごはんの時間で、あちこちにササをむさぼるレッサがいた。
ココナツも発見。
短い手足をめいっぱい伸ばして、ササを引き寄せている。
もう、ササ、食べられるんだ…。
大きくなったなぁ。
HPでしか見ていなかったココナツだが、8月からの成長ぶりに驚かされる。
「うわー、かわいい!」反対側にカサの群れができる。
光り輝くレッサの愛らしさは、雨でもお客さんを吸い寄せてしまう。
ココナツは恐れ知らず。
いきいきと高い樹上によじのぼる。
手足が短いから、ときどきつかまりどころがなくてバランスをくずしてしまうけど
平然と樹上生活を楽しんでいる。
ずいぶん枝先までいってしまうので、見ているこちらがはらはらする。
きょとんと下界を覗き込む2匹。
もう、すんごい、チャーミング。
と、下界で大人2匹がケンカをはじめた。
お互いの目をつぶしたり、上から覆いかぶさったりの激しい取っ組み合い。
「いまいち迫力ないな・・・」
隣でみていたおじさんがポツリ。
だって、鳴き声が、とんでもなく甲高い「キュ」「キュッ」。
涼しい高原で鳥が鳴き交わしているみたい。
そりゃ迫力でないわな・・・。
家に帰って、写真を確認。
だんだん天候に恵まれなくても使える写真が撮れるようになってきた。
なんだかちょっぴり物悲しい。
これって「マニア」になってきた証拠だよね・・・。
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